4つの罠 – 『最底辺の10億人』

最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?

GOAL

Bottom Billionが貧困から抜け出せない理由は?抜け出すための施策は?

POINT

Buttom Billionが貧困からなかなか抜け出せない理由は4つの罠で説明されている。

紛争の罠

紛争が起こりやすい国に住んでいる人は、まじめに働くよりも、内戦やクーデターに加担することに希望をもちがちである。

紛争の罠を打破するためには、外国軍の10年以上を覚悟した駐留が必要となってくる。そしてその国の政府は軍事費を削り、将来紛争が起こるリスクを減らさなければいけない。

天然資源の罠

天然資源が多く輸出するとその国の貨幣価値は高まり、結果として国内の輸出企業の競争力を奪ってしまう。しかも、たいした技術革新をせずとも国が儲かってしまうため、他産業の将来の成長の可能性も縮小してしまう。

天然資源の罠を打破するために援助は全く役に立たない。状況を改善するには国際的な天然資源憲章が必要とされる。

内陸国の罠

内陸国は国際市場に打って出る手が少ない。多くの場合、隣国のインフラに手綱を握られている。スイスのように隣国を優秀な市場で囲まれていれば良いが、ケニアのようにウガンダやソマリアに挟まれているのならチャンスは少なくなる。

内陸国の罠を打破するための有効な手段はない

悪いガバナンスの罠

政府のガバナンスが腐敗していると、どんな援助も開発も無駄に終わってしまう。しかも政府の指導は悪いガバナンスによって私腹を肥やしているので、改善される可能性は少ない。

ガバナンスを改善するための手段として軍事介入が挙げられるが、アメリカのイラクの失敗により世界各国は及び腰になってしまった。有効な手段は本書では挙げられていない。その国の勇気ある人々が立ち上がる瞬間を虎視眈々と待つのみである。

IDEA

何も考えずに海外援助を支援している人、大規模なNGOに寄付をしている人、感情的に武力介入に反対している人、貧困の構造をおおまかでいいから理解したい人は一度本書を読むことをお勧めする。

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