Micro Creditの特徴と成功した理由 – 『ムハマド・ユヌス自伝』

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家

GOAL

「Micro Credit」の特徴とそれが成功した理由は?

POINT

Mirco CreditとはGrameen Bankが扱っている小額ローンのことだ。Mirco Creditには、一般的に知られているローンとは間逆の特徴を備えている。

  • 最も貧しい人にお金を貸す(普通の銀行はお金を持っている人に貸す)
  • ローンに担保を要求しない(普通の銀行は担保を要求する)
  • ローンの金額は小額である。数十ドルから数百ドルほど(普通の銀行ローンは高額)
  • 男性ではなく女性にお金を貸す(普通の銀行ローンは男性がメイン、日本でも女性が一人で高額ローンを組むのはやっかいだ)
  • 銀行員たちが直接借り手のところへ足を運んで融資をする(普通の銀行は借り手がやって来るのを待つ)

貧しい人にお金を貸してうまくいくわけない!!無担保なんて馬鹿げている!既存の銀行家たちはそうやって笑った。

だが、Mirco Creditはうまくいった。Mirco Creditの借り手たちの返済率は98%を超えているそうだ。先進国では(割と)お金を持っている人たちがお金を借りて、そのローンの返済に困っているというのに。皮肉な話である。

なぜ最も貧しい人たちはお金を返済できるのだろうか。その理由を三点挙げられる。

第一に、Micro Creditの一度の返済額は小額に抑えられていることだ。返済は週に一度行われる。貧しい人たちはすぐに利益が上がる仕事に投資をしローンの支払いを行う。週に一度きちんとローンを返済することで彼らは自信を深めていくことになる。

第二に、最も貧しい人たちにとってMicro Creditが最後の希望だからだ。そのローンの返済に失敗すれば「死」が待っている。徹底的に追い詰められているのだ。Micro Credit以外に彼らにお金を貸すものは高利貸ししかいない。

第三に、Micro Creditは5人のグループ単位でお金を貸していることだ。まずローンを組むためには5人全員がMicro Creditの仕組みを理解しないといけない(注.ほとんどの人は読み書きができない)。そして、試験にクリアすれば5人のうち最初の2人までがローンを組むことができる。残りの3人は彼らがローンを返済できるように応援し、また監視する。連帯責任が強くなるのだ。

IDEA

今まで個人がローンを組むことに対していい感情をもっていなかった。それはほとんどが物欲のために組まれているからだ。食事のため、服を買うため、車を買うため、家を買うため・・・。投資目的のためにお金を借りるって人は日本じゃとても少ないんじゃないかな。

だけどMicro Creditを知ってその思いは変わった。お金を借りることで尊厳を手にできる人たちがたくさんいた。Micro Creditでお金を借りて、そのお金で仕事道具を買い、商品を作って自分たちで売る。その過程を通して自分の人生を切り開いていく。お金がもっている良い面のパワーを強烈に感じた。

もう1冊の本を読むのがとても楽しみだ:-)

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