読了『富と成功の秘訣』

[ユダヤ5000年の叡智] 富と成功の秘訣
加瀬英明 マーヴィン・トケイヤー
日本経営合理化協会出版局
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自己啓発本のようなタイトルが付いてるのが勿体ない本です。自己啓発というよりはむしろ教育書に近いと感じました。ユダヤ人が少数民族でありながら大きな成功を収めてきた理由として独自の教育法について紹介しています。

ユダヤ教育の特徴は「タルムード」と呼ばれる代々受け継いできた聖典を基礎にした道徳教育を重視していること。

公立学校の一般教科に加えて、同じ時間量、ヒーブルー教育を行っていることだ。ヒーブルー教科は、「ヘブライ語」、「聖書」、「ユダヤ律令」、「ユダヤ史」、「タルムード」、「ユダヤ文学」から成り立っている。(191頁)

すごいですね。学校教育のほぼ半分です。本書で紹介されている学校がエリート校というからなおさら驚き。日本じゃ「有名校=道徳に力を入れている」とはなかなか結びつかないんじゃないでしょうか。

一方、日本の小学校で高学年が道徳を学ぶ時間は、文部科学省で公開されている小学校学習指導要領によると、980時間に対して35時間。これを少ないとみるのか多いとみるのか各論あるでしょうが、随分とユダヤの教育方針とは違うんだなぁという印象をもちました。

また、「タルムード」は子供の教育だけではなく親に対しても訓示を与えています。

何か失敗をした時に人間そのものを叱ってはいけないのと同じように、成功したときに人間そのものを褒めてはならないというのが、ユダヤ人の鉄則である(153頁)

父親がいつもテレビのつまらない番組をみていたり、けばけばしいスポーツ新聞しか読まなかったり、友人たちとトランプに耽っていたら、幼児が地的な世界や学問に憧れることはない(215頁)

将来親になるかもしれない身としては随分考えさせられる内容が多かったです。

びっくりするような値段がついているので今回は図書館で借りて読んだのですが、自分の手元に置いておきたいなと思わされる一冊になりました。

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