読了『オシムの言葉』

オシムの言葉 (集英社文庫)
木村 元彦
集英社
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タイトルからオシム語録のように思われるかもしれませんが、中身はオシムの伝記。自身の故郷サラエボが内戦状態に突入してもなお、プロフェッショナルとして異国で、しかも故郷を攻めている民族の監督をこなし続けた事実にはただただ言葉がありませんでした。想像できる世界をはるかに超越していて、精神力がすごいとかそんな安易な言葉で表現してはいけないような雰囲気を感じました。

本当のユーモアは知性とも同義(26頁)

これはオシムの言葉ではないけれど、すごい気に入った箇所。どんな状況でもユーモアを語れる人間でありたいです。

アイデアのできない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。でもアイデアだけは練習だけでは身に付かない。(中略)生活の中でアイデアを見つける、答えを出していくと言う環境に鍛えこまれたからだ(43頁)

普段からささいな事にも想像力を使って解決することが大切なんだと捉えました。そういえばPINOを設計した松井龍哉さんも独創的であることと食事の関係性を語っておられたけれど、オシムと同じことを意図しているのでしょう。

システムが人間の上に君臨することは許されないのだ(210頁)

国レベルの話じゃなくても、個人レベルで仕事のシステムを組む時にも当てはまる訓言。効率化や仕組み化だけを目標にして、システム有りきの発想にならないように気をつけたい。

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