読了『日本を降りる若者たち』

日本を降りる若者たち (講談社現代新書)
下川 裕治
講談社
売り上げランキング: 42361

『外こもり』という新しい行き方を模索している人たちを紹介している本書。タイのバンコクを舞台に『外こもり』をしている多様な人物が登場し、自分の知らなかった行き方があるんだ、と興味を持って読むことができました。

日本でひきこもるのではなく、海外の街でひきこもる若者たち(17頁)

外こもりというスタイルに、厳密な定義があるわけではない。しかしその資金を見たとき、日本で一気に稼ぎ、その金が尽きるまで海外で暮らすという形はひとつの典型でもある。(23頁)

ただ、長期間海外でこもる為にはお金が必要なわけで、日本でお金を稼いでいる間は肉体的にも精神的にも相当きつそうでした。それは日本が合わずに飛び出してきた人たちだけになおさらのことなんでしょう。

バンコクで暮らすために、必死で耐える時期。どこか外こもりの舞台裏を見てしまったような気がしたものだった。(61頁)

という著者の発言には説得力があります。

また、アジア(タイ)という寛容力のある国で長期間暮らすことの警告も。

しかしそれは、タイという国が演出してくれる舞台で踊っているのにすぎない。どこかやっていけそうな気になって日本に帰ったとしても、待ち構えているのは、自分自身の心の均衡を狂わせ、弾き出そうとした不寛容な日本社会なのだ(139頁)

この発言は『世界級ライフスタイルのつくり方 – 逆カルチャーショック』で紹介されている内容と似ている気がしました。日本と文化が大きく異なる場所で自分が暮らすことがなった場合は、充分気をつけたいと思います。

Add to Google このブログをRSS購読する

関連する記事