読了『セックスボランティア』 |
||
|
セックスボランティア、障害者に対して有償もしくは無償で性の奉仕をすること。本書ではセックスボランティアを利用する人、サービスを提供する人、両者にインタビューを重ねながら、『性とは何か?』を考察しています。
こうやって指摘されると障害者に性欲があることは自然なことのように思われるけれど、言われるまでは性欲の存在をタブー視して、その存在を無視して振舞っていたような気がします。理由はなんだろう。触れちゃマズいテーマだぞ、と過剰に反応していたのかな。 セックスボランティアに賛同する人がいる一方で、
という意見もある。風俗店の是非はここでは問わないとしても、僕が障害者だった場合はどちらを利用するだろうか。どちらも利用しないのか。できれば自分を特別扱いされたくないだろうから普通に恋人をつくったり、一般の風俗店へ行ったりしたいと思うかもしれないが、それがどれだけ困難なことなのか今の僕には計り知れない。
男性ばかりではなく女性が利用するサービスもある。女性の障害者だって性欲があって当然。だけど・・若干の驚きを隠せないのはなぜだろう。意識外からガツンとやられた気分。 また、性の先進国オランダではセックスボランティアを利用する為の助成金を出す自治体もある。だが利用している人が限られているよう模様。
例え日本でこの条件に該当する人がいたとしても、日本の自治体でまだ実現は難しいように思います。日本社会の『障害者の性』に対するコンセンサスは統一されていないだろうから、こんなことを実施しようとする自治体が出てきたら、マスコミに叩かれてすぐに消えてしまうでしょう。僕だって大手を振ってこの助成金に賛成できるかと問われれば答えに窮します。それだけこのテーマについて向き合ってこなかったという事だと思います。将来自分だっていつ身体に障害をもつか分からない訳で、本書は『障害者の性』を身近な問題として考える良いきっかけになりました。 関連する記事
|
||