読了『神道のこころ』

春日大社で宮司をしている著者が神道の考え方について紹介しています。

「神道」のこころ
「神道」のこころ
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葉室 頼昭
春秋社
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東洋の漢方医学は三千年も歴史がある。三千年も歴史があるということは本当だということです。

漢方医学はなんとなく怪しい、けしからん、という風潮があるような気がするんだけど、何が正しいのかは誰にも分からないもんだと思います。西洋医学だけが唯一正しいという考え方が、時が何百年と経って、病原菌の存在を知らなかった中世の人々のように覆っているかもしれない。

このような神聖な場所を昔の人は直観で知っていたわけです。(中略) そういう昔の人の直観力というか、日本人の感性はすごいと思います。

こういうのは別に日本人だけじゃないと思うけれど、現代人よりも昔の人のほうが直観力が優れていたってことには同意。今、芸術 or 新しい分野を切り開いて活躍している人は昔の人が備えていた直観力を違う形で表現しているのかもしれない。

それぞれが祀っている神さまを全部天皇家におさめた。それで決して外国のように滅ぼさなかった。だから天皇家は続いているんです。

国家や文化が長期的に繁栄しようと思えば、力で押さえつけるやり方はできさないのかな。チンギスハンも征服した民族が服従すれば、宗教の自由が認められていたような・・・モンゴル帝国は滅びちゃいましたが、他人が大切にしているものをこちらも大切に扱うってのはなんにしろ大事。それが難しいんですけどね。偉そうには言えません。

俺は寒さなんかに負けるかと、自力で頑張った生物だと思われるでしょうが、そういった連中は全部滅びている。これは考え違いの努力です。

適者生存の話をしているんだけど、これってそのまま現代の状況にも当てはまると思う。昔ながらの仕事のやり方が通用しない中で、逆風に立ち向かおうと、さらに昔のやり方を努力して努力して頑張ってもダメっていうことだと思いました。逆風に耐えるんじゃなくて、新しい風の方向へ向かって歩みださないといけないな、という思いを強くしました。

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