読了『70円で飛行機に乗る方法』

70円で乗れる飛行機も紹介されていますが、それは本書のごく一部の話。別にこの本を読んだからといって日本で70円で乗れるわけじゃありません。世界の空港はどうなってるの?日本の空港はどうやって競争していけばいいの?ってな内容が中心です。

2時間前までに必ず空港へ行って、長い列に並んで発券してもらっていた数年前が、まるで冗談のようである。30分前ギリギリに空港へ行って、電車に飛び乗る感覚に近いのだ。

よーく分かる感覚。この前、熊本へ向かうために伊丹空港を利用したとき、あらかじめ自宅で航空チケット用のバーコードをプリントアウトしていたおかげで、長蛇に並ぶことなくあっという間に搭乗することができました。小さい頃、やたらめったら長い時間を空港で過ごした記憶があるんだけど、あれはいったい何だったんでしょうか。

就航する路線は大手空港を避け、やや小さめの空港を選択。そして地方と地方を直接結びつける直行便を数多くそろえたことで、集客を図った。大手の主要空港を避けたのは、そのほうが着陸料や駐機料が安く済むからでもある。

航空券が安くなれば、その一番のお店を探す検索エリアが世界へと広がっていき、特徴のない中途半端なお店は廃れていく。

飛行機代がバカみたいに安くなったことで、ネットショップだけじゃなくて、リアルのお店(サービス)も全世界と競争しなくちゃいけない。逆もしかりなわけで、すっごいユニークなお店は全世界からお客さんが押し寄せるってわけです。厳しくも楽しい世の中。

懸賞で航空券を無料でサービスしたり、100円以下のキャンペーン価格を実施していたりと、顧客の取り込みに積極的だ。

100円以下ってまるでハンバーガー・・。日本で飛行機に乗るためには少なくとも1万円以上を払わないといけないイメージがあるので、すぐには信じられない金額。こんな金額だったらもっと世界を旅行しよう!って人たちも増えそうな気がしますね。

アイデアと移動距離は比例する

めっちゃ刺激的かつ挑戦的な言葉。乱暴に言い直しちゃうと、いつも同じ場所でぬくぬくしてるやつの考えは退屈かもよ!ってこと。出不精な僕にとって耳が痛い言葉です。反省しまくり。

国内航空旅客数は羽田―札幌間を筆頭に、1位から9位までが羽田発着の路線

羽田空港ってこんなに断トツで国内旅客数が多かったんですね。『国際線=成田、国内線=羽田』という棲み分けをしているからこんな数字になるんでしょうか。大阪に住んでいるもんだから、なんとなく関西空港も割とすごいんじゃないの、って思ってたんですが国内線はダメダメですね。名前が国際空港だからいいのかな。そーいう問題じゃないか。はは。でもこちらの資料によると世界の旅客数ランキングのトップ30にも入ってないんですよね。ついでに言うと成田も入ってません。羽田だけが4位と健闘している模様。

日本の空港のそれら(着陸料・駐機料・燃料税など)総額は世界トップクラス

を引き起こしてる原因は二つかと。お国からがっちり守られているANAとJALには競争相手がいないこと、そして、お役所のようにぶくぶく太った組織の維持費。日本の農業と図式は似てる気がします。

最初から韓国の安い国際運賃が適用されるため、飛行距離が伸びてもソウル経由のほうが安くなる場合が多い。(中略) そんな背景もあり、仁川空港は日本の地方利用者も取り入れ、年平均8%もの伸び率で乗降客数が増加。

仁川国際空港ってそんなに存在感を発揮していたとは。2007年には旅客数3000万人を突破。旅客数約3500万人の成田を射程圏内に納めています。

締結国間であればどの航空会社がどこの空港で路線を作っても、いくらで設定しても原則自由という協定

がオープンスカイ協定と呼ばれるもので、

1992年にアメリカ―オランダ間で最初のオープンスカイ協定が結ばれ、その後続々と”オープンスカイ商圏”は拡大。2007年3月までに、アメリカは世界76カ国と手を組んでいる。(中略) これはまさに航空革命元年と言えるほどの大きな出来事だ。

といったように世界的に航空路線の大変革が行われている模様。

空港から都心への鉄道アクセスは航空政策の最重要課題といえる。(中略) 実は日本で一番新幹線が必要な区間は、成田から東京駅だと僕は思っている。

納得。地方に高速道路をつくるよりはよっぽど(日本全体にとっては)効果がありそう。

夜の9時台で人がいなくなるような主要空港は成田くらいだろう。今の時代ではありえないことだ。

これも知らんかった。これまでの日本の国際空港って一応、成田だったんですよね。海外からの旅行者はいったいどうしてたんでしょうか。暗くなる前に到着するようにいつも計算しているのかな。

羽田空港の国際線復活だ。

タイムリーなことに、民主党の前原さんが羽田空港をハブ化しようという構想を打ち出していますね。個人的に前原さんの株が急上昇。これから前原さんには国内から逆風吹くかもしれないけれど、頑張って羽田のハブ化をすすめてほしーな。この本を読んで、日本の航空戦略についてアレコレ考えをめぐらすのが面白くなってきました。

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