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去年、コモンカフェでお会いして、
夫婦で5年も旅をしていた話を聞かせてくれた近藤さん(@ykoncanberra)が、
自身のブログ『遊牧夫婦』をまとめた本。
ぼくの考えるハードなバックパッカーとは違って、
近藤さんは、いい意味で、ふつうの人の目線で旅をしているので、
共感できることが多かったです。
この先、何年になるかわからない旅生活の中で、
どのような日々を送り、どのように変わっていくのだろうか、と。
しかし、どんな絵も浮かんではこなかった。
そして考え直す。
想像などできないからこそ、人は旅をするのだろうと。
想像できていると思っている自分の世界観を、
ぶっこわすためでもあるんかな。
誰もが、それぞれが見た「偏った」世界を
その人なりに伝えていくしかないのだ。
その限界を十分に理解した上で、
しかし人は語り継いでいかなければならない。
旅だけじゃなくて、このブログだってそう。
「偏見」や「誤解」は避けられない。
でも、伝えたいことがあれば、声に出していくしかない。
生活のほとんどがこのバンの狭い内部に納まっていた
この一ヵ月半の日々によって、
ぼくたちは、「本当に必要なものなんて極めて少ないんだ」ということを実感できた。
物理的に「モノ」がないっていうことは、
人生を身軽に生きていくうえで、大事なことだと思う。
車や自転車で旅をすると、それをリアルに実感できるんやろね。いいね。
ぼくは決して、危険なところにガツガツ飛び込んでいけるキャラではない。
良くも悪くも、ひとりだと弱気になっていただろう自分が想像できてしまう。
だから自分にとっては、二人であるということが大きな意味をもってくる。
ここ、一番共感できたところ。
ぼくも、同じようなところがある。
嫁さんの前だから、カッコつけて、頑張らんとあかん!って思って、
ちょっとした一歩を踏み出せることが多い。
旅をしながら次々に別れが訪れると、
もはや別れが日常的な、当然のものとなり、感慨も減ってくる。
よくも悪くも旅に慣れると、いろんなものを得るとともに、
何かを失っているのかもしれないのだ。
旅によって失うもの。
得るものばかり考えていたから、ハッとした言葉。
ぼくも世界一周から帰ってきたとき、
何かを失っているんだろか。どうだろ。
それが分からんから、きっと、旅に出かけたいんだろうな。
近藤 雄生
ミシマ社
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