グッバイ、メガネ!

ずっと前から「いつかやってみたい」と思っていたレーシックの手術を、昨日受けてきた。「いつか」が実現することは実際には少ないけれど、今回は旅のためという目的があった。レーシックの手術に向かう僕を送り出した慎吾が「きっかけが必要やねん」と言っていたが、まさにそういうことなんだろう。

僕はレーシックに2つのことを期待している。1つは旅の間の防犯だ。メガネを急に奪われたら何も抵抗できなくなってしまう程、僕の視力は悪い。両目とも0.05。一寸先はもやもや。これじゃ自分自身だけではなく嫁さんのことも守れない。レーシックによって危険をわずかでも小さくできれば安い投資だと思う。

もう1つは、旅のアクティビティをめいいっぱい楽しめるようにすること。ダイビングやプール、温泉、ジョギング、マラソン。これまではコンタクトを装着することで乗り切ってきた。でも、旅をしながらコンタクトを確保するのはかなり面倒そうだ。お金もかかるし。それになにより、コンタクトを付けないと楽しめないという意識が、自分の瞬発力を弱くするのはもう止めにしたかった。

手術の経緯は順調の一言で、すごくクリアな視界に、街中を歩くのが楽しくなっている。遠い所にある文字が見えると、いちいち嬉しい。そう言えば、初めてコンタクトを付けた中学生の頃、同じように興奮していた。しばらくは目薬が手放せない生活だけど、これからのことを思えば苦ではない。

メガネをかける生活も嫌いじゃなかったけれど、しばらくはおさらば。また!

社会人にこそ考えてほしい。旅に出てギャップイヤーを作るデメリット。

今回は、世界一周に限らず、長期旅行のデメリットを社会人に絞って書いてみたいと思います。

ほどんどの日本人が恐れていることは、履歴書にぽっかりと穴が空いてしまうことです。1年間も旅に出てしまえば、帰ってきた時に同じ会社に戻れる保証はありません。戻れたとしても同じポジションには既に違う人が収まっているはずです。旅から戻ってきた時、同僚が自分よりも高い地位に登っていることは間違いない。だから、旅立つ前から、自分のポジションがなくなっていることを想定して、会社の中に自分が活躍するフィールドを新しく作るぐらいの気持ちでいると、変なネガティブな気持ちを覚えなくていいんじゃないかなと思います。

また、新しく仕事を探す場合でも同じです。ギャップイヤーという習慣が一般的ではない日本では、一年間の空白は再就職に悪影響を及ぼすでしょう。僕には理由が分かりませんが、そうなっているので、そういうもんだという諦めが必要です。いいんですよ。社会人になってから長期旅行をしようとする人なんだから、そんな訳のわからない会社はこっちからお断りしちゃいましょう。旅の経験をプラスに考えてくれない会社に未来はないです。自分から多様性を否定しているようなところなんですから。

穴? どういう意味ですか? ギャップ・イヤーの間に、いろいろ経験を積むことが穴? だとしたら、その穴は、とても生産的な穴でしょう。
茂木健一郎 クオリア日記: ギャップ・イヤー

旅をするための決断力や計画力(資金も含め)、旅から得られる柔軟性やタフさ、行動力、国際的な繋がり。そんなことをきちんと評価してくれる会社を探せばいいんです。日本中を探せば、いくつか見つかるでしょ。でも、すぐには見つからないかもしれないから、最低限の蓄えは必要です。それと、旅の最中からブログやTwitter、Facebookで旅をリアルタイムに発信して、自分に興味をもってくれる人と繋がる努力も必要。たとえ、すぐに実を結ばなくても、ネット上の記録に残すことで、後々、プラスの影響を与えるでしょう。

しかし、他にもデメリットはあります。それは、その旅にかける時間お金。1年近く旅をするとなると、平均一人150万円の予算が必要だと言われています。150万円があれば何が買えるでしょうか。そして1年間の時間があれば何が達成できるでしょうか。仕事を続けていれば、それだけの経験や技術を積むことができたはずです。仕事以外でも好きなことに励めんでいれば、なんらかのカタチになったかもしれません。つまり、旅による機会損失が発生するわけです。何かを手に入れたければ、何かを手放す必要がある。実際そうだと思いますし、そういう潔さをもって、自分自身が旅に臨めればいいなと思います。

世界一周の旅に憧れたきっかけ

世界一周旅行の予定ルートを公開してから、世界一周の旅に出かけようと思ったきっかけを時々聞かれるので、自分自身の中での整理も兼ねて、ブログに書いてみようと思います。

僕が世界一周旅行に憧れるようになったのには一冊の本との出会いでした。その本とはジム・ロジャーズ著『冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見』。世界的に有名(?)な投資家であるジム・ロジャーズ氏が、真っ黄色なメルセデス・ベンツの四駆車に乗って世界中を駆け巡る話です。これだけ聞くと絵本のつくり話のようですが、ほんとの話。ギネス記録にもなっています。

冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)
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僕がジム・ロジャーズの何に惹かれたかと言うと、彼がバックパッカー的なノリで旅をしているのではなく、投資家として、その国の経済や政治体制、インフラなど自分の目で確かめながら旅をしていたことでした。彼は、旅の最中にも、その国に将来性があると判断するや実際に投資をしていました。まさに『投資する旅』。こんな視点で、こんなにもスケールが大きな旅をしている人が世の中にはいるんだ!と、僕にとっては目から鱗が落ちたような気分でした。自分もいつか自分の目で世界を確かめてみたいと思うようになりました。

これが、僕が世界一周の旅に憧れることになったきっかけです。この本を読んでから、もう5年以上が経ちます。随分回り道をしたようにも感じますが、それが自分の最適な準備期間だったのでしょう。とにかく、後は、やるのみです。

ざっくりとした世界一周旅行の予定ルートを作成

世界一周旅行があと半年ほどに迫ってきたので、ざっくりとした予定ルートを作成しました。作成にあたっては、skyscannerを使って、二国間の航空ルートが直近1か月内で取りやすいこと、(それほど)割高でないことを条件にしてルートを決めました。

予定ルート


大きな画面で見る

日本→フィリピン(セブで1ヶ月英語留学、タクロバンでRarejob先生と再会)→マレーシア→スリランカ→カタール→イラン→トルコ(イスタンブール、カッパドキア)→ヨルダン(ペトラ)→エジプト(ピラミッド、アブ・シンベル大神殿)→モロッコ(マラケシュ旧市街、砂漠ツアー)→スペイン(サグラダファミリア)→イタリア(バチカン、ヴェネツィア、フィレンツェ)→クロアチア→ハンガリー(ブダペスト)→オーストリア→チェコ(プラハ)→ドイツ→スイス→フランス(アヌシー、パリ)→イギリス(ケンブリッジ)→メキシコ→ペルー(マチュピチュ)→ボリビア(ウユニ塩湖)→アルゼンチン(イグアスの滝、氷河)→チリ→ニュージーランド→オーストラリア(シドニー、タスマニア、パース)→帰国 計26カ国

検討中のこと

ヨーロッパで訪れる国を半分ほどに絞るか

ヨーロッパは魅力的な街が多いですし、日本からの航空代を考えると、この機にまとめて回っておきたいという考えがあります。その一方で、滞在国を増やせば、その分移動費がかさみますし、さらに、シェンゲン協定により欧州内で90日迄しか滞在できないことを考慮すると、滞在国を絞って一国一国をじっくり回るのもいいなぁ、とも。確定しているのはスペイン(モロッコからジブラルタル海峡を船で渡るため)、イタリア、フランス、スイス、イギリスの5カ国。しかし、東欧にも惹かれる。。。

アメリカ&カナダ(オーロラ鑑賞)を入れるかどうか

アメリカでも訪れたいところ、やってみたいことが山ほどあるのですが、この両国を入れると、予算が足りなくなる可能性が高い。選択肢としては、1都市での滞在日数を最低1ヶ月以上にして稼ぎを増やして回るか、もしくはアメリカ&カナダ周遊の旅は次回に取っておくか。

オーストラリアの後に、アジアを何カ国か回ってから日本に帰国するか

アジアは世界一周の後に単品で訪れればいいかなと考えてルートから外していますが、予算が(予想以上に)余っていれば、タイやベトナムを訪れたり、フィリピンを再訪したりしてから帰国するのも面白いかなと思っています。

このルートは微妙!この街は必須!といったツッコミがあれば、ぜひお願いします!

追記

  • 12/11 @wishyukoさんのお薦めのスリランカを追加
  • 12/11 近藤雄生さん(@ykoncanberra)お薦めのイランを追加
  • 12/12 りんたろーさん(@rinta6u)お薦めのオーストラリアのタスマニアを追加

旅の先輩方、ありがとうございます!

「ポルトガル 朝、昼、晩」を読了。僕の理想の旅のカタチかもしれない。

ポルトガル朝、昼、晩。
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外国に行き、「住む」のでもなく、「旅」をするのでもなく、暮らしている「フリ」をする。住まいを確保し、現地で生活用品を買い揃え、マーケットで食材を調達して自炊する。できるだけ現地の人が利用するカフェやレストランへ通う。時々、隣町にもバスで足を運んでみる。そんな、暮らしている「フリ」を楽しむ生活。

海外に移住している人やバックパッカーからすると、中途半端なスタイルに見えるかもしれないけれど、これはこれで旅のカタチのひとつ。ほどよく肩の力が抜けていて、それでいて、適度な好奇心を保てそう。

そして、なにより「海外で短期間に生活できる環境を整え、実際に生活してみる」という経験が、旅のソレとは違って、これから何が起こるか分からない世界で生きていく上でとっても大事だぞ、と思いました。

夫婦でフィリピン語学留学を検討しているので『フィリピン超格安英語留学』 by @mohideki を読んでみた。

2012年春から予定している、僕たち夫婦の世界一周旅行のスタートを、フィリピンから始めようと計画しています。

その目的はフィリピンの英会話学校へ通うため。旅の最初で英語に慣れておくことで、その後に得られる経験や出会いを実り多きものにできると思うし、生命にかかわる重大な情報を見逃すというリスクを減らすことにも繋がるはず。嫁さんと一緒に旅をする以上、積極的に家族(夫婦)の安全性を高めることは僕の役割だから。

世界を旅をすること自体が危険やろ!と突っ込みが入りそうですが、長い人生を考えれば、世界を旅することで得られるメリットは危険以上の投資になるだろうし、だからこそ計画しているわけで、やるならやるで、できるだけリスクは減らせばいいだけじゃないかな、と楽観的に考えてます。

そんなこんなでフィリピン語学留学を検討しているので、次の本を読んでみた。世界一周旅行へ出かける前に、フィリピンに3ヶ月間留学したという太田英基さん(@mohideki)の書いた本。まさに僕たちのモデル。ナイス。

フィリピン「超」格安英語留学
太田英基
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学校選びのチェック項目としては、こんな感じ。

  • 学校外から通えるか?
  • SSP(Special Study Permit)がきちんと取得できるか?
  • 校内で英語以外の言語は使えるか?
  • 冷暖房はあるのかどうか?
  • 日本人生徒の比率はどうか?
  • 日本人スタッフはいるのかどうか?
  • 何時間のマンツーマンレッスンが受けられるか?
  • グループレッスンの人数は?5人以下が理想
  • ネット回線の有無

僕たち夫婦は、今のところ、学校の寮に住むのではなく、ウィークリーかマンスリーで住居を借りて、そこから学校へ通おうと考えているので、学校寮の環境はチェック項目から除外しています。

来月10月6日(木)から11日(火)までフィリピンを訪れる予定なので、色々チェックしたり、試したりするのが楽しみ。WifiルーターのMifiを持っていくつもりなので、Skypeしたりメールしたりするのは問題ないかと思います。

ps. Rarejobの先生がちょうど誕生日を迎えるそうで、日本からプレゼントを持っていってあげるつもりです!プレゼントは何がいいかなぁ。

世界をリアルに感じるために・・『個を見つめるダイアローグ 村上龍×伊藤穣一』

「個」を見つめるダイアローグ
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外国人ジャーナリスト相手に日本批判するのは、
他人に向かって家族を批判するのと同じだ。
村上龍

なにもジャーナリストに限った話ではなくて、
海外で出会うすべてのひとたちに言えることだと思う。
旅先で忘れないようにしよう。

本当は偉くないのに、建前で偉いことになっていて、
ぜんぜんリスペクトされていないのに偉そうにしているのは、
社会にとって余計なコストがかかることだと思う。
伊藤穣一

そうそう。
ムカつくとかそういう感情的な理由よりも、
合理的に考えて、見合いませんよね、という考え方のほうが、
よっぽど、みんなが納得できるんじゃないかと。

日本人って「日本は大丈夫だ」と
なんとなく思いたがるところがあるでしょ。
でも、もっと現実を直視して、他からたくさん学ぶべきだと思う。
伊藤穣一

自分にすごく当てはまっている点。

今のアメリカの状況だって、
短期的にでもデフォルト(債務不履行)してしまえば、
世界に、日本に、どういった影響があるのか、
最悪のケースを真剣に考えなくちゃいけないのに、
円高だし外貨に変えとくか〜、ぐらいにしか受け止めてない自分に、
危機感を覚えてます。

どうしたら外国で起きている問題とも
真正面から向き合えるようになるかと言えば、
本を読むだけじゃなくて、やはり世界に出て、
そこで誰かと友達になって心を通わせる。
ときには議論もする。
そういう経験を積んでいくことが、
一番早いんじゃないかなあ。
伊藤穣一

そういうこと。行動しかない。

ふつうの人の目線で旅をしている『遊牧夫婦』

去年、コモンカフェでお会いして
夫婦で5年も旅をしていた話を聞かせてくれた近藤さん(@ykoncanberra)が、
自身のブログ『遊牧夫婦』をまとめた本。

ぼくの考えるハードなバックパッカーとは違って、
近藤さんは、いい意味で、ふつうの人の目線で旅をしているので、
共感できることが多かったです。

この先、何年になるかわからない旅生活の中で、
どのような日々を送り、どのように変わっていくのだろうか、と。
しかし、どんな絵も浮かんではこなかった。
そして考え直す。
想像などできないからこそ、人は旅をするのだろうと。

想像できていると思っている自分の世界観を、
ぶっこわすためでもあるんかな。

誰もが、それぞれが見た「偏った」世界を
その人なりに伝えていくしかないのだ。
その限界を十分に理解した上で、
しかし人は語り継いでいかなければならない。

旅だけじゃなくて、このブログだってそう。
「偏見」や「誤解」は避けられない。
でも、伝えたいことがあれば、声に出していくしかない。

生活のほとんどがこのバンの狭い内部に納まっていた
この一ヵ月半の日々によって、
ぼくたちは、「本当に必要なものなんて極めて少ないんだ」ということを実感できた。

物理的に「モノ」がないっていうことは、
人生を身軽に生きていくうえで、大事なことだと思う。
車や自転車で旅をすると、それをリアルに実感できるんやろね。いいね。

ぼくは決して、危険なところにガツガツ飛び込んでいけるキャラではない。
良くも悪くも、ひとりだと弱気になっていただろう自分が想像できてしまう。
だから自分にとっては、二人であるということが大きな意味をもってくる。

ここ、一番共感できたところ。
ぼくも、同じようなところがある。
嫁さんの前だから、カッコつけて、頑張らんとあかん!って思って、
ちょっとした一歩を踏み出せることが多い。

旅をしながら次々に別れが訪れると、
もはや別れが日常的な、当然のものとなり、感慨も減ってくる。
よくも悪くも旅に慣れると、いろんなものを得るとともに、
何かを失っているのかもしれないのだ。

旅によって失うもの。
得るものばかり考えていたから、ハッとした言葉。
ぼくも世界一周から帰ってきたとき、
何かを失っているんだろか。どうだろ。
それが分からんから、きっと、旅に出かけたいんだろうな。

遊牧夫婦
遊牧夫婦

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読了『一〇〇年前の世界一周 ある青年の撮った日本と世界』

一〇〇年前の世界一周 ある青年の撮った日本と世界
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100年も前に、世界一周の旅をしているとは。
しかも、訪れた土地をカメラにおさめながら。

まるで絵に描かれたかのような写真からは、
歴史の教科書の、テキストのすきまからこぼれ落ちている、
人々の生活の風景がある。
都市になりきる前の、町の姿がある。

こんな本が残っていることに驚いたし、
出会えて嬉しい。

四角大輔さん・友里さんのトークライブへ参加してきました。

三宮の『好日山荘』でやっていた、
四角大輔さん、友里さん夫婦のトークライブへ、
嫁さんと二人で参加してきました。

んはー、めっちゃ楽しかった。
嫁さんと一緒に、話を聴いてよかった。
夫婦の世界観を、ぐっと、広げてくれた気がします。

自分の夢をイメージし続けること。
そんでもって、イメージしやすいように工夫すること。
それを長期計画に落として、一歩ずつ実行すること。

ぼくも、大輔さんと同じようなことをやっていて、
(ex.PCのデスクトップや部屋の壁にイメージを貼る)
驚いたし、嫁さんにも笑われました。
(嫁さんと同じ高校だったことにも驚いた!)

四角大輔さん、友里さん、
素敵なお話とたくさんの写真、ありがとうございました。

読了『もの食う人びと 辺見庸』

もの食う人びと (角川文庫)
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単なるグルメ旅行じゃない。
そこに住む人びとの食にまつわる歴史、
心の傷、葛藤、怒り。
それらを自分の舌で、五感で、感じる旅。

食事内容を並べるだけでも、
その旅の凄まじさの一端が、伝わってくる。

ダッカの残飯、ドイツの囚人食、猫用缶詰、
チェルノブイリの放射能汚染食品、コソボの修道院の精進料理、
ウガンダのエイズの村のマトケ、択捉島の留置場のカーシャ。

自分も味わってみたい、とは、とても思えなかったけれど、
辺見さんの、「自分の舌で世界を感じたい」という思いには、
強く共感させられました。

はっきりとした旅程はない。これといった決心もない。
ただ一つだけ、私は自身に課した。
噛み、しゃぶる音をたぐり、もの食う風景に分け入って、
人びとと同じものを、できるだけいっしょに食べ、かつ飲むこと。

食べるというのは、それぞれの民族が、
祖先や文化の記憶を味になぞることでもあるから、
「食」にかかわる差別は深く心を傷つける、と私は思う。

奇食に見えて、しかし、奇食など世界には一つとしてない。
行く先々にもの食う人びとがいて、
いまそれを食うことの十二分な理由と、
食うことと食えないことにかかわる知られざるドラマを持っていた。

生産的な穴

穴? どういう意味ですか? ギャップ・イヤーの間に、いろいろ経験を積むことが穴? だとしたら、その穴は、とても生産的な穴でしょう。
ギャップ・イヤー – 茂木健一郎 クオリア日記

生産的な穴。いい言葉だ。

以前、引用した言葉を思いだします。

なぜ20代前半までになんらかの学位を取得して就職しなくては
「負け犬」と呼ばれてしまうのかが自分でもよくわからなかった。

職業経験や人生経験を積んでいくことが、
就職するにあたってのプラスになる社会と、反対にマイナスになる社会。

仕事につくという目的地、
もしくは学校から社会に出る出口まで到達するまでの時間制限が
さほど短くない社会と、厳しく時間を区切る社会のちがいは、
教育の過程においても大きな違いを生んでいる。

読了『受けてみたフィンランドの教育 実川真由 実川元子』

ぼくも、来年、妻と一緒に、
履歴書に、生産的な穴をあけにいきます。
まぁ、今もぽっかり空いているようなもんですが。ははは。

その穴が社会から評価されなくとも、
じぶんで、その穴掘った経験を活かしてみせよう。

夫婦で世界一周旅行をするときのモデルになる『トモ&エリの607日間ハネムーン』

世界一周デート トモ&エリの607日間ハネムーン
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旦那さんは、それまで海外旅行なんて、
全然したことがなかったのに、
新婚旅行でいきなり世界一周旅行。大胆すぎる。

たぶん、特に度胸があったわけじゃなくて、
なんとなく大丈夫だろ、といったノリで、
出発したんでしょうねぇ。

旅に慣れていないひとの話なので、
同じく、旅経験の少ないぼくには、
とても参考になることが多かったです。

ぼくたち夫婦が、世界一周旅行にでかけるときの、
いいモデルをみつけることができました。

旅先で人をどこまで信用してよいか、というのは、
旅行者にとって永遠のテーマなのかもしれない。

食べ物が美味しい国はいい国だ、というのは私たちの持論だ。

これまで仲良くなった人とは必ず共通点がある。
それはみんな言葉を超えてコミュニケーションできるということだ。
私たちはポルトガル語がからっきしダメ、
ママはポルトガル語しか話せない。
それでも毎晩のように一緒に酒盛ができるのだから、不思議なことだ。

ボリビアが世界最貧国の国のひとつだといっても、
その国の一流の歯医者さんは、
日本の二流よりもきっとずっと上なのだということを知った。

牡蠣食べ放題 in 住栄丸

兵庫県たつの市にある、住栄丸さんのところへ、
牡蠣食べ放題の旅へいってきました。

むさ苦しい男5人の車内。
後部座席のポジションニング争いがやばい。
車内

持ち込みありだと聞いていたので、
途中スーパーへ立ち寄り、
シイタケやキャベツ、いなり寿司を購入。
買出し

大阪から車で2時間ほどで到着。
住栄丸の直売所

スコップで炭をいれるおっちゃん。
おっちゃん

バケツ一杯の牡蠣。
牡蠣 in バケツ

がんがん並べます。
牡蠣祭り

身がぷるぷる。
焼きたての牡蠣

食べて、食べて、食べまくる。
牡蠣たち
ぷるぷるが並んでいるのを見ると、
かるく気持ち悪くなるぐらい、食べまくりました。
バケツ2杯分。

もう今年は牡蠣いりません。

読了『思索紀行 立花隆』

立花さんが、旅について語る、
ひとこと、ひとことが、ずっしり響きます。

なんで、こんなにぼくの心に響くのかなぁ、
考えてみたんですが、
それは、おそらく、旅に対する哲学みたいなもんが、
ビシッと一本あって、
かっこいいからなんだと、思いました。

旅は日常性からの脱却そのものだから、その過程で得られたすべての刺激がノベルティの要素を持ち、記憶されると同時に、その人の個性と知情意のシステムにユニークな刻印を刻んでいく。旅で経験するすべてのことがその人をかえていく。その人を作り直していく。旅の前と旅の後では、その人は同じ人ではありえない。

旅は(人生はといってもいいが)結局のところ出会いなのである。出会いは本質的に計算になじまないことなのだから、出会いに期待するなら、予定なんて立てずに成り行きにまかせるのがいちばんである。

自分の肉体を移動させることで、文字通り視点を変えたら、見えるものがちがってくるにちがいないと思ったからである。

旅をしている最中に、その旅について何か記述することを試みる人は、貧しい旅をしている人だと思う。

旅のパターン化は旅の自殺である。

思索紀行 ――ぼくはこんな旅をしてきた
立花 隆
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ぼくが世界でおとずれたいところ


もっと大きな地図でみてみる

読了『サバイバル時代の海外旅行術 高城剛』

こりゃ、すごかった。
まさにプロの旅人が書いた本、といったかんじ。

現役ばりばりだけに、
新鮮なほやほやな情報がのっていて、
しかも、ちゃんと自分で体験しているものだけを選んで、
誠実に紹介しているなぁ、という印象をうけました。

個々人の目指すゴールの一つは、生活を豊かにする、日々を楽しく過ごすことだと思います。それは、人生の”質”を高めることを意味します。そのためのコミュニケーション能力や経験値の向上、危機管理能力があり、それらを試され、同時に向上させるきっかけになるのが、まさに旅なのです。したがって、旅の達人になるということは、人生の達人になることを意味するのです。

これまで海外を旅したことはほとんどないけれど、
これから少しずつでいいから、
どこでも、どんな状況でも、どんな国でも、
楽しんで生きていける、という自信を、
身につけていきたいです。

21世紀は、モノを届ける時代ではなく、サービスや文化や知恵を届け、行った先で何をするのか、それがどんな社会的な意義があるのか、といった独自のスタイルが求められる時代だと思います。

そのためにも、
なんの目的のない旅もいいかもしれないけれど、
じぶんの旅に、なにか方向性のようなものを、
考えながら旅をしていきたいなぁ、と、
いまは、妄想をふくらませています。

  • ハブ&スポークな旅
  • 分子料理のレストラン
  • 旅先の祭りは、非日常のなかのさらなる非日常
  • 地図は現地の空港かホテルでただでもらえ
  • CIAのサイトが一番信頼できる情報がのっている
  • 旅の前にやりたいこと10リストをつくる
  • 海外ではまずプリペイドの携帯電話をかえ
  • バックアップはなんでも2つ用意する。違う場所にしまう。
サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)
高城剛
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滝と調和する『落水荘 – Fallingwater』

mukkuさんのブログで知った落水荘。初めて落水荘の写真を見たのですが、自然との調和の仕方が素晴らしい。ぜひ一度自ら足を運んでみたい!そう思わされる場所です。

言葉だけじゃ伝わらないんで、写真を何枚かFlickrから掲載しておきます。

fallingwater (autumn ed.)fallingwater_12
by mattdailey
by happy via

Fallingwater 17Fallingwater 11
by Sean_Marshall

Fallingwater 18Fallingwater
by r.s.m.b. Sees
by Sean_Marshall

公式Websiteの出来も素晴らしいの一言。いいねぇ。行ってみたい。感じてみたい。

稼ぎながら、勉強しながら旅をする近藤雄生さん

またまたコモンカフェに遊びに行ってきました。今回のゲストは近藤雄生さん。5年半かけて夫婦で世界を旅をしてきたそうです。しかも働きながらです。近藤雄生さんはライターの仕事を続けながら、奥さんはオーストラリアでイルカガイドのボランティアをしたり上海で就職したりして、共に生活費を稼ぎながら旅を続けてきた。体験談が面白過ぎて講演終了後もついつい長居して話し込んじゃいました。

今回、近藤さんの話を聞いて強く思ったのは、現在の仕事を続けながら旅をすることは思っていた以上に現実的なことなんだということ。世界中には色んな形で稼ぎながら旅を続けている方々がいるんですね。数カ国に道場を開いている格闘家、行く先々の自衛隊キャンプ地でダイビングインストラクターをする人、カフェを開いた針灸師。ほんと多種多色。サバイバル能力がすごい。

僕は2011年に世界一周旅行へ出かけるつもりでいるんですが、その為には今の仕事をキリの良いところまでやり切って仕事を辞めてもいい状態にして、それから旅へ出発しようと思っていました。でも近藤さんの話を聞いて、パソコンとネット環境さえあれば世界中で旅をしながら仕事ができる。しかも思ってたよりも世界中でネット環境は整備されていてハードルは低い。日本でいる時と同じようなペースで仕事をするのは無理でも調節すればなんとかやっていける。こんなことを知ることができたのは僕にとってかなり大きな収穫になりました。たいぶ2年後の姿がイメージできるようになってきました。ふふふ。以前mukkuさんから、世界一周旅行へ出かける前に2週間ぐらい旅へ出かけて仕事ができるか実験しておくといいよとアドバイスを受けたのを思い出したので、それを来年から少しずつ実行していこー。

他の面白いネタ

  • Buyma=旅先で見つけた商品を世界中に売りさばけるウェブサービス
  • カウチサーフィン=自宅に泊まってもいいよ!という世界中の人たちのネットワークサイト
  • 海外在住書き人クラブ=海外在住の人たちが協力してエッセイなどを書くサイト

近藤さんのサイト

読了『70円で飛行機に乗る方法』

70円で乗れる飛行機も紹介されていますが、それは本書のごく一部の話。別にこの本を読んだからといって日本で70円で乗れるわけじゃありません。世界の空港はどうなってるの?日本の空港はどうやって競争していけばいいの?ってな内容が中心です。

2時間前までに必ず空港へ行って、長い列に並んで発券してもらっていた数年前が、まるで冗談のようである。30分前ギリギリに空港へ行って、電車に飛び乗る感覚に近いのだ。

よーく分かる感覚。この前、熊本へ向かうために伊丹空港を利用したとき、あらかじめ自宅で航空チケット用のバーコードをプリントアウトしていたおかげで、長蛇に並ぶことなくあっという間に搭乗することができました。小さい頃、やたらめったら長い時間を空港で過ごした記憶があるんだけど、あれはいったい何だったんでしょうか。

就航する路線は大手空港を避け、やや小さめの空港を選択。そして地方と地方を直接結びつける直行便を数多くそろえたことで、集客を図った。大手の主要空港を避けたのは、そのほうが着陸料や駐機料が安く済むからでもある。

航空券が安くなれば、その一番のお店を探す検索エリアが世界へと広がっていき、特徴のない中途半端なお店は廃れていく。

飛行機代がバカみたいに安くなったことで、ネットショップだけじゃなくて、リアルのお店(サービス)も全世界と競争しなくちゃいけない。逆もしかりなわけで、すっごいユニークなお店は全世界からお客さんが押し寄せるってわけです。厳しくも楽しい世の中。

懸賞で航空券を無料でサービスしたり、100円以下のキャンペーン価格を実施していたりと、顧客の取り込みに積極的だ。

100円以下ってまるでハンバーガー・・。日本で飛行機に乗るためには少なくとも1万円以上を払わないといけないイメージがあるので、すぐには信じられない金額。こんな金額だったらもっと世界を旅行しよう!って人たちも増えそうな気がしますね。

アイデアと移動距離は比例する

めっちゃ刺激的かつ挑戦的な言葉。乱暴に言い直しちゃうと、いつも同じ場所でぬくぬくしてるやつの考えは退屈かもよ!ってこと。出不精な僕にとって耳が痛い言葉です。反省しまくり。

国内航空旅客数は羽田―札幌間を筆頭に、1位から9位までが羽田発着の路線

羽田空港ってこんなに断トツで国内旅客数が多かったんですね。『国際線=成田、国内線=羽田』という棲み分けをしているからこんな数字になるんでしょうか。大阪に住んでいるもんだから、なんとなく関西空港も割とすごいんじゃないの、って思ってたんですが国内線はダメダメですね。名前が国際空港だからいいのかな。そーいう問題じゃないか。はは。でもこちらの資料によると世界の旅客数ランキングのトップ30にも入ってないんですよね。ついでに言うと成田も入ってません。羽田だけが4位と健闘している模様。

日本の空港のそれら(着陸料・駐機料・燃料税など)総額は世界トップクラス

を引き起こしてる原因は二つかと。お国からがっちり守られているANAとJALには競争相手がいないこと、そして、お役所のようにぶくぶく太った組織の維持費。日本の農業と図式は似てる気がします。

最初から韓国の安い国際運賃が適用されるため、飛行距離が伸びてもソウル経由のほうが安くなる場合が多い。(中略) そんな背景もあり、仁川空港は日本の地方利用者も取り入れ、年平均8%もの伸び率で乗降客数が増加。

仁川国際空港ってそんなに存在感を発揮していたとは。2007年には旅客数3000万人を突破。旅客数約3500万人の成田を射程圏内に納めています。

締結国間であればどの航空会社がどこの空港で路線を作っても、いくらで設定しても原則自由という協定

がオープンスカイ協定と呼ばれるもので、

1992年にアメリカ―オランダ間で最初のオープンスカイ協定が結ばれ、その後続々と”オープンスカイ商圏”は拡大。2007年3月までに、アメリカは世界76カ国と手を組んでいる。(中略) これはまさに航空革命元年と言えるほどの大きな出来事だ。

といったように世界的に航空路線の大変革が行われている模様。

空港から都心への鉄道アクセスは航空政策の最重要課題といえる。(中略) 実は日本で一番新幹線が必要な区間は、成田から東京駅だと僕は思っている。

納得。地方に高速道路をつくるよりはよっぽど(日本全体にとっては)効果がありそう。

夜の9時台で人がいなくなるような主要空港は成田くらいだろう。今の時代ではありえないことだ。

これも知らんかった。これまでの日本の国際空港って一応、成田だったんですよね。海外からの旅行者はいったいどうしてたんでしょうか。暗くなる前に到着するようにいつも計算しているのかな。

羽田空港の国際線復活だ。

タイムリーなことに、民主党の前原さんが羽田空港をハブ化しようという構想を打ち出していますね。個人的に前原さんの株が急上昇。これから前原さんには国内から逆風吹くかもしれないけれど、頑張って羽田のハブ化をすすめてほしーな。この本を読んで、日本の航空戦略についてアレコレ考えをめぐらすのが面白くなってきました。