気がつけば旅を始めて100日を過ぎていました。いつも応援、心配してくれる家族や友人、旅先で出会えた人達、東京の会社のみんなに感謝しています。ここに至るまでの間、運良く、大きなトラブルと病気に合うこともなかった。なおこさんも元気でやってます。
僕が旅に出かけた理由のひとつは、異国の地でも、生活してゆける自信を掴むことでした。住むところを見つけて、スーパーで買い物をして、ネットを繋いで、仕事をして、電車やバスを乗り継いで・・。そういったことに関しては、フィリピンやスリランカを経てヨーロッパに至り、ある程度、達成できたかなと思う。治安さえ確保できれば、どこの国でも、上記のことを実行できる自信を得られた。
その反面、限界も感じました。現地の言葉を操れないまま数週間滞在しても、その国への理解や関係性の深度は一定のところで止まる。国を移れば、新しい光景には出会える。感動もある。でも、最近は何か物足りないような感じがする。まだ見ぬアフリカや南米の地を訪れたとしても、この不足感は消えないよなぁ、と思うようになりました。
それに、異国の地で生活していくためには、当たり前の話だが、仕事が必要である。今は、会社にサポートしてもらっているので海外にいてもお金を稼げている。しかし、それは自分の実力によるところではない。僕の海外生活は『東京で会社を経営してくれるパートナーがいる』という大前提の上で成り立っているに過ぎない。日本の外にいる自分の力はちっぽけなものだ。それを思い知りました。当初の目標を達成するためには、本当の意味で、海外「と」仕事ができるようにならなければいけない。国内に住もうが海外に住もうが。
こんなことを、こんなに遠回りしないと理解できない自分にめまいがしそうになりますが、実際に行動を起こして、腑に落ちることが必要だったんだと思いたい。
連夜、なおこさんとビール片手に、この旅で訪ねておかないと後悔する所はどこなのか、目標のために必要なことはなんなのか、あーだこーだ語り合っています。明確な解が出ているわけではありませんが、これから僕たちの旅を少しずつ変えてゆこうと思っています。
そんなわけで、急遽、東欧巡りをやめ、明日からバルセロナ入りです。