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シゲオ 2013-01-31
今日の学びを一言で表すと、
「サイトを作る前に勝負の大半が決まっている」
です。
それぐらい、ロフトワークの方々が、Webサイトの制作に入る前の『要件定義』と呼ばれている工程をとても大事にされていることがセミナーの随所から感じられました。
事前のリサーチはもちろんのこと、単なるヒアリングに留まらないクライアント参加型のワークショップを開催するなど、時間とコストを充分にかける。数千万円のプロジェクトになれば、要件定義だけで約1ヶ月間、100万円以上をかけているそうです。Webサイトを立ち上げた後「誰得?」みたいな状態を避けられることを思えば、大事な投資だと言えそうですね。
下記、セミナー中に僕が気になったフレーズです。
- 企業のビジネスの理解力があるかどうかが重要
- Webは販促広報のいち手段に過ぎない
- どんな顧客が、どんな時に、何があればWebを見るか?
- 共感図法でユーザー像の洗い出し「◯◯商社の山田さんみたいやな」
- 要件定義の段階で、改めてどのCMSが最適かどうか選択してもいいのでは
- 閲覧履歴に応じたコンテンツの切り替えによってコンバージョンを上げる 例)EasyJetはLondonのフライトを調べたことがある人にはLondon関連の広告を表示する→コンバージョン率20%アップ
- CMSを選ぶ上で、仕様を満たすために追加開発にどれくらいの作業とコストがかかるか検討することが大事。拡張機能で全てをなんとかしようとすると炎上しがち
- ロフトワークのリニューアルでは、取締役3人の合意を取るのが最大の難関だった。決定事項を「報告」するのではなく、都度「一緒に考える」時間をもった
- BtoBでもBtoCでも基本は変わらない
- どんなに長くても3ヶ月で何かしらのアウトプット(マイルストーン)を出していくほうが良い
最後に「リニューアルの成功のポイントは?」という質問があり、「人を巻き込むこと」と「楽しむこと」と答えられていました。素敵な姿勢ですね!僕も良いサイトを作ることを楽しみながら、人を上手に巻き込むWebディレクターになれるよう、日々精進です。