キノシタケ
鎌倉に移住した夫+妻+娘のブログ

国立文楽劇場にて、人生初の文楽鑑賞。

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この前、大阪に帰った際、生まれて初めて文楽を観てきました。実は、姉が文楽関係の仕事をしており、帰阪するたびに、熱く文楽のことを語られてたんですよ、はは。そして、折よく、大阪公演があるということで、今回、足を運ぶこととなった次第です。

場所は、日本橋から歩いて10分ぐらいのとこにある国立文楽劇場。こういう旗(?)を見ると、ちょっとワクワクしてくるのは、日本人のDNAがなすもんでしょうね。

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演目は『鬼一法眼三略巻』。牛若丸こと源義経と弁慶が出会うまでの物語を、鬼一という人物を中心に描いています。登場人物の名前が二通りあったり、途中で変わったりと、少々ややこしいが、事前に姉からレクチャーを受けていたので人物相関図は頭にバッチリ入っている。初見の人が、予習もせず、パンフレットも買わなければ、物語を理解するのはかもしれないな、と思いました。

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いわゆる劇という劇は、演者が自分自身でセリフを言うのが常識。しかし、文楽では全く異なる。文楽では、人形を操るのは『人形遣い』、三味線を弾くのは『三味線弾き』、物語やセリフを語る『太夫(たゆう)』と各々の役割が分かれている(さらに、人形遣いは、人形の頭と右手を操る『主(おも)遣い』、左手を操る『左遣い』、両足を支える『足遣い』と分かれている)。それぞれの道を極めた人たちが、三位一体となって、初めてその「芸」が完成するわけです。

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人形遣いの操る人形の動きの精緻さ、艶めかしさ、大胆さには、本当に目を奪われたし(特に五条橋のはすごかったなぁ)、太夫の語りの迫力と言ったら、あんな、おじいちゃんの身体のどこから出ているかというぐらいだし、三味線の情感の豊かさにも感動した。少々の笑いもあった。

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そんなこんなで、文楽の魅力に、遅まきながら、気づいたのでした。こんな素晴らしい世界を紹介してくれた姉に感謝です。

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