今年の秋ごろに引越しの予定があるので、候補地であるキタ区をレンタサイクルでぐるっと一回りしてきた。今回視察する場所は中津駅、天満駅、森ノ宮駅、福島駅周辺となる。
スタート地点は中津駅から徒歩15分ほどにある梅田ドミトリー。外国人留学生のための宿泊施設らしいが、宿泊者以外にも1日500円で自転車を貸してくれるのだ。梅田駅周辺にはまったくと言っていいほどレンタサイクルがないので有難い話である。
管理人の小笠原さんは優しくてユーモアのあるおっちゃんだった。留学生からも慕われてそうだなぁと感じさせる。今後は中古自転車の販売もしたいとおっしゃっていた。不在の時もあるようなので自転車を借りたい方は電話で予約しておくといいだろう。
梅田ドミトリーから北東へ移動し淀川沿いへ出る。淀川沿いの小道は砂利になっていてジョギングするのには向いていないようだ。川べりは草がぼうぼうと生えているだけで景色もいまいち。ここをジョギングしてもあまり気持ちよくなさそうである。残念。
その後、中津駅へ向かい不動産屋を覗いたり駅周辺をチェックしたりする。駅の目の前にあるラマダホテルの横にはオシャレなカフェがあった。
中津駅の周辺は開発されていてキレイだが、少し裏(特に北側)に入ると寂れた印象を受ける。天気のせいもあっただろうけど町全体が暗い感じである。高架下もなんだか気味が悪いし、川沿いには浮浪者も多い。女性が一人暮らしするには向いていないエリアだろう。
中津駅の探索を終えたので東へ向かってサドルをこぐ。目指すは天神橋筋六丁目、通称「天六」。このエリアは小さい商店がひしめき合っていて、まさにTHE・大阪という雰囲気をかもし出している。特に「天満市場」は要チェック。野菜屋から肉屋、魚屋、果物屋などが集合している建物で、食材を安く仕入れられるのがとても魅力的。
中に入ると、色んな種類のお店が並んでいて活気がある。地下にはスーパーマーケットまで入っていた。食材なんでもござれである。
ぼちぼち小腹が空いてきたので、天六商店街で行列を作っていたカレー屋さんに入ってみる。店内はカウンター席しかなかったけれど、野菜をしっこり煮込んでいると思われるカレーはマイルドで旨い。600円也。他のお客さんが食べていた牛肉がごろりと入っているカレーも旨そうだった。
お腹を満たしたので天満駅周辺をチェック。駅のすぐ近くには関西テレビがある。こんなとこに建っていたとは知らんかった。
関西テレビの裏には大きな公園があり、家族連れが大勢いてほっこりさせられる。
天満駅~天六は多少ごちゃごちゃしているけれど、商店街も多いし、住むことになったら探索するのが楽しくなりそうなエリアだった。ただし賃貸相場が高いのがネックだ。1LDKだと9万~といった感じ。梅田に自転車で10分程度という好立地だから仕方がないが。
天満駅の探索が終わったので、東へ進み川沿いへ出る。そこから南下して大阪城公園を抜けて森ノ宮駅を目指す。
桜ノ宮~天満橋間の川沿いはジョギングするのに向いていると思う。距離も片道で往復で5キロほどあるし、川沿いなので景色も綺麗でテンションも上がる。春には桜が満開だろう。なかなかのロケーションだ。
大阪城公園に入るとランナーがたくさんいるのに驚いた。想像していたよりもずっと多い。当日は大阪国際女子マラソンが開催され、そのコースにもなっていたのが影響しているのかな。子供から大人まで男女問わずみんな熱心に走っている。大阪のランナーの聖地というわけか。
大阪城公園を抜けて森ノ宮駅周辺を物色。すぐ目の前に高速が走っているため騒音が少し気になる。家賃はそこそこ。天六エリアより1万弱安い。近くにスーパーマーケットが「スーパー玉出」しかないのと、駅前のマンションエリアの雰囲気が少し暗いのが減点ポイント。大阪城公園まですぐに走りにいけるのは魅力大だけど、住環境はいまいちである。やや残念。
森ノ宮駅探索を終えたので本日最後の候補地である福島駅を目指す。再び大阪城公園へ入り、西側のコースを抜けていく。途中、梅が咲きかけていた。一瞬もう桜が咲いているのかと思ってしまった。
大阪城公園を抜け京阪天満橋へぶつかる。そこから西へぐんぐん進む。途中で中之島へ上陸。中之島公園は工事中のエリアが多い。ここが完成したとしても集客力はどれくらいあるのだろうか。近くで働いている人が昼休憩に立ち寄るくらいだと思うけどどうなんだろう。
中之島の中央公会堂を横切る。赤レンガ造りが夕焼けに映える。
玉江橋で北へ方向転換し、福島駅を物色しながら抜けていく。福島駅の周辺はビルが多く大阪の新興エリアといった様相。相場も天六並。さすが梅田の目と鼻の先にあるだけはある。パッとしか見ていないけれど、あんまり人が住む環境じゃないなぁという印象を受ける。どうしても仕事先に近いところに住みたい!という人にはいいかもしれないが、それ以外の人にはおススメできないと思う。
その後さらに北上し、淀川沿いへ出てきたところで今回の自転車の旅を終える。
実際に候補地を自転車で巡ったことで相場観を養えたこと以上に、街の雰囲気を肌で感じることができたのは大きな収穫だった。ジム・ロジャーズ気分で街や人々の様子を観察するのはとても刺激的で楽しかった。今回走ったルートをグーグルマップで作成してみたので興味のある方はご覧あれ。尋ねた不動産屋もチェックポイントに入れている。
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